「ロッキード事件と重なる」 調査報道が鳴らす日米関係への警鐘

裁判Plus 司法のリアル

毎日新聞 2026/7/29 07:00(最終更新 7/29 09:45) 有料記事 1473文字
記者の質問に答える上智大の奥山俊宏教授=東京都千代田区で2026年7月14日、平川義之撮影

 上智大の奥山俊宏教授(60)は記者だった17年前、米国の公文書や外交資料などを分析し、ロッキード事件について調査報道を展開した。

 米国からの視点で事件を見つめ直すことには学びがあったと言う。

 日米関係を取り巻く状況は50年前と重なるとし、「歴史から学ばない者は同じ失敗を繰り返す」と警鐘を鳴らす。

 戦後最大の疑獄とされる「ロッキード事件」は田中角栄元首相が逮捕されてから27日で50年です。事件にゆかりのある人たちから話を聞きました。最終回は元朝日新聞記者の奥山俊宏・上智大教授です 初回 田中角栄が特捜検事に託した言葉 第2回 合致した二つの供述

「もみ消し」求めた公文書

 「米国でロッキード事件に関する公文書を全部見てきてくれ」

 朝日新聞記者だった2009年、社命を受けて米国の首都ワシントンに飛んだ。

 約半年間、現地の大学に客員研究員として在籍し、国立公文書館などに通って国務省やホワイトハウスの公文書を読みあさった。

 存命だった当時の関係者にも取材を重ねた。

 米国では外交に関する公文書でも一定の期間が過ぎれば審査を経て「秘密」が解除される。

 「自分の時計を見た」「顔をしかめた」

 日本とは異なり、当事者の詳細なやりとりや描写も記載されていた。

 米国ロッキード社から多額の賄賂が日本の政府高官に渡った疑惑が発覚したのは1976年2月の米国議会の公聴会。その約2週間後、当時の自民党幹事長、中曽根康弘元首相側が米側に「HUSH UP(M…

 裁判の話題を深掘りしたメールマガジン「裁判Plus 司法のリアル」を毎月第1・第3金曜日に配信しています。登録ページはこちらになります

関連記事: