「麻生副総裁に焼き魚定食」で党内ざわつく…支持率70%超でも高市総理“気配り不足”で懸念される“ぼっち化”…チームサナエ空中分解を止める頼みの綱は萩生田親分か(集英社オンライン)
「燃えろいい女、燃えろサナエ〜♪」 4月12日の自民党大会に招かれたミュージシャン・世良公則氏は、自身のヒット曲『燃えろいい女』の歌詞を一部替え、そう歌ってみせた。 大学時代に軽音楽部に所属し、“ドラマー”として知られる高市早苗総理も、笑顔で両手を挙げて応え、会場を盛り上げた。 “ロック好き”らしく、2日前には、高市総理は憧れのロックバンド「ディープ・パープル」と総理官邸で面会。「最近は夫と喧嘩すると(同バンドの名曲の)『バーン』をドラムでたたいて呪いをかけるんです」と語った。 こうした中、JNNによる4月の世論調査では、政権支持率71.5%と、依然として高い水準を維持する。自民党も“高市人気”に頼っているが、その一方でささやかれているのが、高市総理の自民党内での「孤立化」である。 「高市総理は、参院自民党に対して、予算の年度内成立という無理筋の要求にこだわり、禍根を残した。 もともと“飲み会嫌い”を公言していますから、党内でのコミュニケーションは不得手な部分です。党内では“自ら人を遠ざけるところがある”とも言われ、直接電話ができる相手も少ない。 今後、国家情報局や国旗損壊罪といった“高市カラー”の強い法案の成立を目指していきますが、党内が一丸となれるのかどうかを不安視する声が相次いでいます」(自民党関係者)
高市総理自身、“党内政局”に過敏になっているようだ。 「参院自民党では、石井準一参院幹事長のもと、新グループが結成されつつあります。2月半ばに、内閣情報調査室経由で、その報告があがると、高市総理はなぜか『反高市のグループができる』と勘違いした。 実際には、旧派閥無き後の参院自民党内の連携向上を目指すものなのですが、高市総理は自ら近しいベテラン参院議員に『どうなっているの?』と電話し、事情説明を求めた。参院側からすれば『総理が疑心暗鬼になるなんて……』という感じですが」(自民党参院ベテラン) 歴代総理と比べ、極端に会食が少ない高市総理だが、ここにきて、党幹部とのコミュニケーションの必要性は意識しているのかもしれない。 4月10日には首相官邸で約1時間、自民党総裁選で自らの後ろ盾となった麻生太郎副総裁とランチをともにした。鈴木俊一幹事長らも同席した。 ただ、この会食を巡って、党内から驚きの声も出ている。 「麻生さんに官邸の食堂から取り寄せた“焼き魚定食”を出すのは、ちょっと……」 そう語るのは自民党のある副大臣経験者である。自民党では、先輩政治家との会食だと、相手のキャリアや好みに合わせ、お店なども決めるのが通例だという。 「今回のケースも通常なら、それなりのお弁当などを用意すると思いますが、高市さんにはそういう発想がない。よく言えば、庶民的とも言えますが、ビジネスマナーとしてはどうなのか。結局、高市さんが、あまり気配りや人心掌握が上手ではないことの現れでしょう」(同前) ちなみに、高市総理は1月7日夜に総理官邸で、菅義偉元首相と維新の馬場伸幸元代表と会食をしたが、このときもメニューは「焼き魚定食」と「水」だった。
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とはいえ、自民党内には、高市総理を強力にサポートしようとするグループが存在する。 「総理にとって、松下政経塾の先輩にあたり、“最側近”といわれる山田宏参院議員が中心の『高志会』という集まりです。高市総理が総理になる前から、国会会期中は週に1回のランチ会を開いていた。 当時は、高市総理も欠かさず参加していました。尾崎正直、佐藤啓両官房副長官や、黄川田仁志女性活躍相など、いまや高市政権の屋台骨を支えるメンバーが集っていた。 ちなみに、お弁当のメニューは、山田氏が用意した、すき焼き弁当や釜飯などでした。高市総理が辛いものが嫌いなので、カレーはあまり出なかった」(高志会関係者) 総理は参加しないものの、高市政権発足後も、高志会は続いているが、ここにきて「異変」も起きている。 「二部構成になり、後半のインナー会合は、山田氏と並び、萩生田光一幹事長代行が仕切るようになった」(別の高志会関係者) 萩生田氏は、前述の高市総理と麻生氏の昼食会にも同席するなど、いまや高市政権のキーマンとして復権しつつある。 「萩生田氏は党内人脈が豊富で、“結節点”になりやすい。高志会に参加する一方で、西村康稔選対委員長とも旧安倍派議員の集まりを開いたりもしています。 一方で、高志会メンバーの中には『萩生田さんの仕切りで、旧派閥色が出ると良くない』と危惧する声も一部である。高市グループも近く勉強会を発足させる方向で調整中と聞いています」(前出・自民党関係者) 水面下での動きが活発化しつつある自民党。果たして「チームサナエ」として結束できるのか――。 取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班
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