【美容室】親切心のつもりがかえって迷惑!? シャンプー中に客がやりがちな「NG行為」とは 美容師に聞く

美容室でシャンプーをしてもらう際、客がやりがちなNG行為について、美容師に聞きました。

美容室でシャンプーをしてもらうときについやりがちなNG行為とは?(画像はイメージ)

 美容室でシャンプーをしてもらうときに、気持ちよくて眠くなったことはありませんか。SNS上では「なぜ眠くなる?」「心地よい」という内容の声が上がっています。ところで、美容室でシャンプーをしてもらう際、客がやりがちなNG行為はあるのでしょうか。美容院「Grace Avenue」(東京都港区)サロンマネジャーで美容師の原木佳祐さんに聞きました。

Q.そもそも、理容室と違い、美容室では前かがみの状態でシャンプーをするケースが少ないように感じますが、なぜなのでしょうか。

原木さん「美容室で前かがみの状態でシャンプーをやらない主な理由は、メークが落ちるからですね。一般的に美容室のお客さまは女性が多く、前かがみでシャンプーをするとメークが崩れてしまう可能性があります。

また、ヘッドスパやトリートメント、リラクゼーションメニューを重視している美容室も多く、リラックスしやすい姿勢も考慮し、フルフラット型のシャンプー台が主流となっているのです。

一方、理容室の場合は男性のお客さまが多く、メークを気にする心配が少ないので前かがみの状態でのシャンプーが主流となっていました。しかし、近年は理容室でも育毛やヘッドスパのメニューが増えてきたことから、徐々にフルフラット型のシャンプー台が導入されるようになりました」

Q.美容室でシャンプーをしてもらうときの注意点や客がやりがちなNG行為について、教えてください。

原木さん「美容室のシャワーヘッドは家庭用の製品よりも水量や水圧が強く設定されていることが多く、すすぎ残しや汚れをしっかりと落とすために設計されています。そのため、頭を浮かせたり、首に力を入れたりすると、水が顔や耳にかかる原因となります。

また、シャワーの際に横を向いてくださるお客さまがいらっしゃるのですが、美容師は頭の重さや丸みに合わせて洗っています。そのため、シャワーの際にお客さまが横を向くと、手元がずれやすくなってしまいます。気遣いはとてもうれしいのですが、力を抜いてリラックスしていただくのが一番ありがたいですね」

Q.美容室でシャンプーをしてもらうときのコツについて、教えてください。

原木さん「特にコツはないのですが、とにかく体の力を抜いてリラックスしていただくのが大切です。お店によってはフェイスガーゼで目を覆うことが多いので、そのまま目を閉じて楽に過ごしていただくのが一番です。

また、施術内容によっては長時間同じ姿勢でいることもあると思います。首や体がつらいと感じたときや、途中でトイレに行きたくなったときなどは気軽に声を掛けてください。リラックスしていただくことが、より心地よい時間を提供することにつながるので、まずは力を抜いてリラックスするよう意識していただきたいですね」

* * *

 美容室では、とにかくリラックスして過ごすことが大切なようです。シャンプーの際は体に力を入れたり、自分で頭の向きを変えたりしないように注意しましょう。

(オトナンサー編集部)

関連記事: