原油高が日本経済に及ぼす影響、高い緊張感持ち注視=林官房長官
6月13日午後の会見で林芳正官房長官(写真)は、中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇に関連し、現時点で日本のエネルギー安定供給に影響は生じていないとした上で、原油価格の動向が日本経済やエネルギー安定供給に及ぼす影響を「高い緊張感を持って注視している」と述べた。写真は2023年12月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 13日 ロイター] - 林芳正官房長官は13日午後の会見で、中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇に関連し、現時点で日本のエネルギー安定供給に影響は生じていないとした上で、原油価格の動向が日本経済やエネルギー安定供給に及ぼす影響を「高い緊張感を持って注視している」と述べた。
中東情勢の悪化による原油価格の上昇が、中東からの輸入に頼っている日本経済に与える影響についての質問に対し、林官房長官は「原油価格は、中東情勢のみならず世界経済やエネルギーの需給動向などさまざまな要因を踏まえ市場で決まる」と答え、足元の市場動向に関するコメントは控えた。
その上で「現時点で日本のエネルギー安定供給に影響は生じていない」とし、「引き続き、原油価格の動向が日本の燃料価格を含む経済に及ぼす影響やエネルギー安定供給への影響について、高い緊張感を持って注視をしていく」と述べた。
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