米PCE価格、12月2.6%上昇 7カ月ぶりの大きな伸び
アイテム 1 の 2 米商務省が31日発表した2024年12月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.6%上昇した。伸びは前月の2.4%から加速し、市場予想と一致した。米カリフォルニア州パサデナで撮影(2025年 ロイター/Mario Anzuoni)
[1/2]米商務省が31日発表した2024年12月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.6%上昇した。伸びは前月の2.4%から加速し、市場予想と一致した。米カリフォルニア州パサデナで撮影(2025年 ロイター/Mario Anzuoni)
[ワシントン 31日 ロイター] - 米商務省が31日発表した2024年12月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.6%上昇した。伸びは前月の2.4%から加速し、市場予想と一致した。
前年比での伸びは7カ月ぶりの大きさ。伸びの加速を受け、米連邦準備理事会(FRB)は利下げ再開を急がない可能性あるとの見方が強まった。
前月比では0.3%上昇し、伸びは24年4月以来の大きさとなった。11月は0.1%上昇していた。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年比2.8%上昇。伸びは前月と同じだった。前月比では0.2%上昇し、前月の0.1%上昇から加速した。
個人消費支出は前月比0.7%増。財とサービスの双方で支出が増加した。11月分は当初発表の0.4%増から0.6%増に上方改定された。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフエコノミスト、カール・ワインバーグ氏は「経済が好調さを維持する中、不確実性の高い環境下で物価が目標に向けて戻るペースは緩慢でしかないことを踏まえ、FRBは今後の利下げペースは抑制的になると見込んでいる」と指摘。「今回のPCE価格指数でこうした見方が裏付けられた」と述べた。
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