日経平均は3日ぶり反発、景気敏感株に物色 トヨタ自は大幅高

東京証券取引所で2015年12月撮影。REUTERS/Yuya Shino

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反発し、前営業日比687円73銭高の5万0836円55銭で取引を終えた。前日安からの自律反発を期待した買いが入ったほか、米市場の流れを受け景気敏感株の物色も支えとなった。個別では、トヨタ自動車(7203.T), opens new tabが4.82%上昇した。TOPIXは終値で史上最高値を更新した。

りそなアセットマネジメントの下出衛チーフ・ストラテジストは、株高の根底には米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ決定があるとみている。「経済指標や人工知能(AI)関連で目立ったドライバーがない中、米国での利下げが株高のサイクルを形成している。米株から出遅れる形で日本株も追い上げている」という。

日経平均は約300円超高で寄り付いた後、一時978円高の5万1127円に上値を伸ばし、節目の5万1000円を回復した。後場は上げ幅を縮小し、レンジ内でのもみ合いが続いた。

個別では、トヨタ自動車が4.83%上昇し、年初来高値を更新した。FOMC通過でドル安/円高に一服がみられる中、後場に今年10月、昨年12月の高値と、節目を相次いで上回ったため、テクニカル的な買いが加速したとの見方があった。

TOPIXは1.98%高の3423.83ポイントで取引を終え、史上最高値を更新した。東証プライム市場指数は前営業日比1.98%高の1763.18ポイントとなり、年初来高値を更新した。プライム市場の売買代金は6兆4264億7000万円だった。

東証33業種では、値上がりは輸送用機器、保険、繊維製品、鉄鋼、銀行など31業種、値下がりは鉱業、水産・農林の2業種だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.74%高の657.92ポイントと、反発した。きょうグロース市場に新規上場したフィットクルー(469A.T), opens new tabは公開価格を36%上回る3000円で初値を付け2617円で引けた。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1382銘柄(85%)、値下がりは188銘柄(11%)、変わらずは38銘柄(2%)だった。

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