中国で人型ロボットのスポーツ大会が開催され「100m走」「5対5のロボットサッカー」などが実施される、100m走の大記録も出て今後の進歩に期待大

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中国の北京で世界各国の人型ロボットチームを集めたスポーツ大会「2025世界人形机器人运动会(2025世界人型ロボット運動会)」が2025年8月14日~2025年8月17日に開催されました。大会ではロボット同士の徒競走やサッカーなどの試合が行われたほか、関連競技としてキックボクシングやバスケットボールの試合も実施されました。

2025世界人形机器人运动会

https://www.whrgoc.com/

首个人形机器人“百米飞人”诞生-新华网

http://www.news.cn/20250817/6fbd7cf29b01459c8c621ff9eab9678b/c.html

Robots race, play football, crash and collapse at China's 'robot Olympics' | Reuters

https://www.reuters.com/sports/robots-race-play-football-crash-collapse-chinas-robot-olympics-2025-08-15/

China's tournament for AI robots opens with dancing, soccer, boxing, track - YouTube

中国では猛烈な勢いで人型ロボットの開発が進んでおり、既に一般消費者向けにロボットを市販する企業も出てきています。そんな中国で開催された人型ロボットの世界的スポーツ大会が「2025世界人型ロボット運動会」です。この大会には日本を含む16の国から280ものチームが参加しました。

公式競技は「陸上競技」「体操」「サッカー」の3種で、エキシビションイベントしてダンスと太極拳も披露されました。 陸上競技は「100m」「400m」「1500m」「4×100mリレー」「100m障害物走」「立ち幅跳び」「立ち高跳び」を実施。このうち、徒競走には完全自立式のロボットと遠隔操作式のロボットが参加し、「完全自立式のロボットはタイムに0.8の係数をかける」というルールが設定されました。

100m走では中国のTienKung Roboticsが開発した完全自立式ロボット「具身天工Ultra」が係数0.8をかけた上で21.50秒というタイムを記録し、優勝しました、

サッカーではロボット同士が接触して転倒してしまう一幕もありました。

ロボットが自分で起き上がれない場合は、人間の審判が介入します。

また、大会の関連イベントとして「バスケットボール」「卓球」「グループダンス」「キックボクシング」などの試合も実施されました。ロボット同士のキックボクシングの様子は以下の動画で確認できます。

全球首个人形机器人自由搏击赛! 机器人打拳击“状况百出”, 自己打倒自己还攻击裁判? 现场观众从头笑到尾|直播回放 - YouTube

なお、中国では2025年4月にも21台の人型ロボットが参加するハーフマラソン大会が実施されています。この大会では21台のロボットのうち4台しか完走できませんでしたが、今後の開発によっては完走できるロボットが増えて記録も向上する可能性がありそうです。

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