ルノー、保有する日産株の価値最大化要求 ホンダとの統合で=関係者

 フランス自動車大手ルノーの経営幹部が今週、日産自動車とホンダの経営統合問題に関連して日産側と協議するため日本を訪れた。写真は、パリモーターショーで展示された同社ロゴ。2024年10月、パリで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

[パリ 29日 ロイター] - フランス自動車大手ルノー(RENA.PA), opens new tabの経営幹部が今週、日産自動車(7201.T), opens new tabとホンダ(7267.T), opens new tabの経営統合問題に関連して日産側と協議するため日本を訪れた。ルノーが保有する日産株の価値最大化を求めるのが目的だ。事情に詳しい関係者がロイターに明かした。

ルノーは、信託会社への移管分を含めると36%の日産株を保有。日産とホンダの経営統合には前向きな姿勢を示している。

ただルノー経営幹部の訪日を最初に伝えた英紙フィナンシャル・タイムズによると、ホンダが日産の経営権を取得すると想定される中で、ルノーは日産側にホンダとの経営統合協議を通じて日産株のプレミアムを高めるよう促している。

ルノーの広報担当者は、こうしたプレミアム要求案についてコメントを拒否。欧州日産からはコメントを得られず、ホンダからもコメント要請に回答がなかった。

日産とルノーは2023年に資本関係を見直し、相互出資比率が対等になった。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: