精神科医の下村容疑者(46)「口論があり出て行った」自ら行方不明届も…妻の頭部や手足を切断し「カバンに入れて川に遺棄」 尼崎遺体損壊事件
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妻の遺体を切断し、遺棄したとして夫が逮捕された。夫婦にいったい何があったのか。元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は、兵庫・尼崎の現場へと向かった。
「親族は一番身近。容疑者として浮上する」
秋山氏は「殺害したら、とくに自宅内で殺害したら、このご遺体の処分をどうするか。発覚されたくない、発見されたくないので、バラバラにしてご遺体を小さくすると運びやすい。親族の場合だったら、誰かがいなくなった。親族は一番身近にいるので、やっぱり容疑者としては浮上する」と説明する。
現場はかつて夫婦が住んでいた自宅。損壊が行われたとみられる場所だが、いまも警察官が立っていた。
9月30日、死体損壊と死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、下村憲司容疑者(46)。妻の遺体の頭部や手足を刃物で切断し、市内の川に捨てた疑いが持たれている。見つかったのは骨のみで、下村容疑者の妻のものと確認された。
下村容疑者は「私一人がやったことです」と容疑を認めているという。
「口論で出て行った」と行方不明届
元自宅に鑑識官が入る様子を見て、秋山氏は「たぶん本部の機動鑑識官だと思う。捜査の発展状況によるが、1週間くらいかけてやるのではないか。全部血痕とかを検証して、鑑識採取しないといけない」と推測する。
下村容疑者は当初、警察には「妻が出て行った」と説明していた。警察によれば、妻と連絡が取れないと、下村容疑者自ら、尼崎南署に行方不明届を提出していたという。1年前の9月24日のことだ。
下村容疑者は「8月13日に妻と口論になりました。妻は翌14日に出て行き連絡がつきません」と話していた。
下村容疑者は行方不明届を提出したあと、尼崎の自宅から西宮に転居していた。
生存の痕跡見つからず→任意聴取へ
それからおよそ1年後の逮捕だった。何が決め手となったのか。
警察によれば、妻の生存が確認できたのは、客観的な情報などから8月13日。下村容疑者が「妻と口論があった」とした、その日だった。しかしその後、防犯カメラなどの捜査では生存につながる痕跡が見つからず、また所在不明について疑問点が生じたことから、関係者や下村容疑者に任意の聴取をした結果、自供に至ったという。下村容疑者を被疑者として、任意で事情聴取し始めたのは今年8月以降だった。
「生存の確認は防犯カメラ以外にも、クレジットカードやスマホの利用歴などを調べることで判明することが多く、それらの利用歴もなかったことも考えられる」(秋山氏)
警察によれば損壊が行われたとみられるのは、2025年8月14日ごろから8月下旬にかけて。下村容疑者は、妻の頭部や手足を刃物で切断。肉と骨を別々に分けることもしたという。
川へ骨を遺棄、死因も死亡時期も特定できず
そして骨は、自宅からおよそ3km離れた尼崎市内の神崎川に、「カバンに入れて車で運んで捨てた」と供述。時間帯は昼間だったと説明している。
川を訪れた秋山氏は「水深は深くて2m。3mはないだろう。何かケースに骨を入れて、ちょっと重めの重量のあるケースに入れて、そのまま捨てているかも」と推理する。
供述通り、川の中から骨の一部が発見された。毛斯倫大橋のたもとから下流で見つかり、上流と下流にわたる約200mの範囲に散らばっていたという。骨には切断されていた形跡があり、県警は小さく切って捨てたとみている。
骨が見つかったのは、妻が出て行ったとする届けを提出した日から約1年後となる、今年9月18〜20日だった。発見されたのは骨だけで、肉の部分は見つかっていない。司法解剖の結果、死因は不詳。亡くなった時期も特定できていない。
クリニックの前には「私的事情で閉院」の張り紙
下村容疑者は、尼崎市内でメンタルクリニックを開いていた医師だった。そのクリニックを訪れてみると、シャッターが下り、そこには張り紙が。「このたび私的事情により、当院を閉院することとなりました」「現在のところ、再開の目途はたっておりません」。
夫婦間に何があったのか。動機について県警は、「今後、明らかにしていきたい」としている。妻からの相談は把握していないという。
(『ABEMA的ニュースショー』より)