「踊る大捜査線」14年ぶり復活 織田裕二 「さらなる続きが見たい」

映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!©2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー

青島俊作が帰ってくる。シリーズ14年ぶりの新作映画「踊る大捜査線 N.E.W.(エヌ・イー・ダブリュー) メトロポリスを駆け抜けろ!」が、18日に公開される。架空の「湾岸署」を舞台にした群像劇は社会現象となった。「続けたいという気持ちはずっとあった」。主人公の青島を演じる織田裕二(58)が、本作への愛情と意欲を熱く語る。

再登場の背景

「僕は出なくていいんですか?」。織田は自ら、亀山千広プロデューサー(70)にそう切り出した。青島が信頼を寄せ、組織改革に挑んだ警察庁の室井慎次(柳葉敏郎)。その最期を描いた映画「室井慎次」2部作(令和6年)の制作中のことだ。この一言で「踊る」は再び動き出した。「室井」の最後に青島の場面を急ぎ加え、これが本作へとつながったのだ。

続編にも強い意欲を示す織田裕二=東京都目黒区(石井健撮影)

「踊る」は、平成9年にフジテレビ系で放送された連続ドラマが原点だ。恋愛もの全盛の頃だったが、任されたのは新設のドラマ枠。「実験してなんぼといわれた枠で、20代中心の若いチームが自由な発想で臨みました」。上層部と警視庁所轄署のあつれきに上質なユーモアを織り交ぜ、警察ドラマの新しい型を生み出した。

映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!©2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー

青島よ、そろそろ集めろ

望んだ映画化も「湾岸署史上最悪の3日間!」(平成10年)で実現。織田は区切りを感じる半面、別れが惜しく、続編を念頭に「5年に1回ぐらい、みんなで集まりません?」と呼びかけた。

映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!©2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー

やがて、青島の師・和久平八郎役のいかりや長介から、織田に手紙が届いた。「青島よ」と書き出し、「そろそろ集めろ」「俺ももう年だから」と「和久さん」の口調そのままにつづられていたという。

5年後、「レインボーブリッジを封鎖せよ!」(15年)が公開され、興収173.5億円を記録。令和7年に「国宝」に抜かれるまで、実写邦画の興収トップを守り続けた。

「ライフワークのような作品として青島の定年までつきあっていくんだろうな」と思っていたが、4作目の「新たなる希望」(平成24年)はいつの間にか「THE FINAL」とつけられ、「あれ? ファイナルってなんすか?」。時が流れ、続編を諦めたところでの「室井」だった。

映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!©2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー

新たな挑戦をしたい

今回、物語の核をなしてきた「思い」を否定する衝撃的なせりふを、青島が口にする。織田は、この先の青島を見たいと望んでいる。

「青島と被る役は避けてきた」と明かす織田裕二=東京都目黒区(石井健撮影)

20代で作り上げた連ドラだったが、「今度は年寄りのチャレンジをしたいですね。人生100年時代、まだ半分ちょっとを過ぎただけ。『踊る』なら、新鮮な挑戦ができる。まあ、僕の希望ってだけで、どうなるか分かりませんが」。

(石井健)

「踊る大捜査線」新作は「室井慎次」の思いを継いで 亀山千広プロデューサーが語る

関連記事: