ハシビロコウの決定的瞬間! コイをパクッと丸呑みする写真が話題に 「実はカメラ目線じゃありません」
今月6日、千葉市動物公園のX(旧ツイッター)のアカウントが、こんな文章を投稿しました。 「魚は頭から丸呑みして食べます」 添付された画像に写っているのはハシビロコウの「しずか」で、大きな口を開けて餌であるコイを丸呑みしようとしている瞬間が収められています。 この投稿に対して「すごい瞬間」「プロの写真家がとったみたい」といったコメントが寄せられ、いいねは1万4000を超えています。 2日後には、この瞬間の続きについても紹介。 そのまま呑み込んだわけではなく、いったん口先でくわえてから、そのまま喉の奥へ流し込んだようです。
「どのようにして魚を食べるのかを、みなさんに知っていただきたくて撮影しました」 そう話すのは、この写真を撮った飼育員です。 人懐っこい性格で、担当者によくお辞儀をしてくれるというしずか。 魚を捕まえるのは、ちょっと下手なんだそうです。 餌は生きたコイを与えており、撮影したのは朝ごはんの様子。 写真ではしずかがカメラ目線をくれているように見えますが、まぶたが閉じかけているのでそう見えるだけだそうです。 「『動かない鳥』と言われますが、そんなことはありません。躍動感のあるハシビロコウの決定的瞬間をみなさんに知ってもらえてよかったです」 しずかは、日本で飼育されているハシビロコウのメスで唯一産卵経験があり、アジア初の繁殖を目指して大学と共同研究を行っているそうです。 「繁殖に適した新しい飼育施設の計画を進めています。ぜひご来園の際は間近で観察し、不思議なハシビロコウに興味を持っていただけると嬉しいです」