アリババADR急落、中国標的にしたトランプ氏の措置で懸念強まる

Jeran Wittenstein

  • 一時11%安、日中取引ベースで2022年以来の大幅下落
  • トランプ米大統領が21日に新たな覚書に署名、通商対立激化への不安

中国アリババグループの米国預託証券(ADR)が24日の米国市場で大幅安。トランプ米大統領が中国を標的にした大統領覚書に21日に署名し、両国間の通商対立が激化するとの懸念が強まった。

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  アリババADRは一時、前週末比11%安と、日中取引ベースで2022年以来の大幅下落。米上場の中国株で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数は同6.3%下げた。動画ストリーミングサービスのビリビリ(嗶哩嗶哩)やクラウドサービスのキングソフト・クラウド・ホールディングスのADRも10%余り下落した。

  中国の人工知能(AI)スタートアップ、DeepSeek(ディープシーク)台頭をきっかけにAIを巡る楽観が広まり、アリババや他の中国テクノロジー株はここ数週間、上昇傾向にあった。アリババADRは年初から21日までの上昇率が約70%となっていた。ナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数は同期間に18%上げていた。

原題:Alibaba Shares Tumble as Trump Order Stirs China Trade Angst(抜粋)

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