芸術新潮12月号は「これだけは見ておきたい2026年美術展ベスト25」を大特集
芸術新潮2025年12月号が11月25日に発売されました。特集は「これだけは見ておきたい2026年美術展ベスト25」。年末の恒例となっている美術展ガイド特集です。編集部が特におすすめの主要25展を各数ページで月別に紹介するほか、コラムその他で計100展近くの情報を網羅します。
芸術新潮編集部からのメッセージ
来年の話題の第一は、オルセー美術館、ルーヴル美術館、大英博物館というヨーロッパの三大ミュージアムの展覧会が揃い踏みすることでしょうか。 オルセー美術館展は、現に今も〈オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語〉が国立西洋美術館で開催中ですが、同展が室内を描いた絵というしばりを設けているのに対し、1年後に東京都美術館で開催される〈オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び〉は、同じく印象派周辺を主としながらも、より広い範囲から出品がなされるようです。 印象派ということでは〈シンシナティ美術館展~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~〉も見逃せません。 シンシナティは19世紀半ばにはアメリカでも第4位の産業都市でした。
その経済力を背景に素晴らしいコレクションが形成されたわけですが、出品84点のほとんどが初来日というのがなんとも楽しみです。
特集を担当した伊熊と天野の個人的な関心を聞いてみました。 伊熊「ワイエス展が久しぶりに開催されるのが嬉しいですね。 我々世代にはぐっとくるものがあります。 絵は全然バブリーじゃないのに、日本での紹介のタイミングもあってなぜかバブルの香りもするというか。 バブルの中のわびさびみたいな」 天野「〈スウエーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき〉展や〈チュルリョーニス展 内なる星図〉、〈ニコライ・アストルップ〉展など、北欧や東欧といったヨーロッパの中でも周縁的な地域に目を向けた展覧会に注目しています。
日本美術では、美術館での本格的な展示はおそらく初めての焼絵の展覧会が見逃せません」
昨年はお休みした付録のアート・カレンダーも復活。掲載した絵、どれも素敵です。
それからなんと、小学館発行の話題の文芸誌「GOAT」とのコラボ企画も。 新鋭川柳作家・暮田真名さんがNerhol展で川柳を詠み、2人の画家の戦時下の奮闘を描いた『膠と油』の連載が完結、単行本が出たばかりの漫画家ぱらりさんは、諏訪敦展にインスパイヤされた番外編を制作。
不思議でじーんと来る2本立て、お楽しみください。
芸術新潮12月号は特別定価1900円、書店やアマゾンなどで。 (美術展ナビ編集班)
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