公明票ほしさに見失った無党派 中道「木を見て森を見ず」惨敗

苦戦の情勢調査「信じられない」

 衆院選が公示された1月27日。中道改革連合の安住淳共同幹事長は東京都府中市で街頭演説に立った後、記者団に語った。

 「ビラのはけ具合も非常にいい。『足りない、足りない』とみんな言ってくれている」

 安住氏は立憲民主党の前幹事長として、新党結成を主導した一人だ。

 だが安住氏の手応えとは裏腹に、報道各社の序盤情勢調査では自民党の優勢と中道の苦戦が伝えられた。

 「自民に風が吹いている感じはしない。信じられない」

 「街頭で話している感じではそんなに悪い感じはしない」

 立憲出身の中道候補はそう口をそろえた。

 衆院解散に打って出た高市早苗首相に対し、立憲・公明両党は中道を結成することで対抗した。

 各選挙区で1万~2万とされる公明票が自民候補から離れて中道候補に投じられれば、これまでの接戦区でも逆転できるとの目算だった。

大勢の聴衆、実際は公明の動員か

 実際の選挙はそう簡単ではなかった。

 東京・八王子の街頭演説会場。中道候補の陣営関係者はこれまで体験したことのない大勢の聴衆を見て、「無党派層に浸透している」と喜んだ。

 だが、聴衆…

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