モスクワ州で自動車爆発、ロシア軍高官が死亡 ウクライナ関与か
[モスクワ 25日 ロイター] - ロシア捜査当局は25日、モスクワ州の都市バラシハで自動車爆弾が爆発し、ロシア軍高官が死亡したと発表した。事件はトランプ米政権のウィットコフ特使がプーチン大統領と会談する数時間前に起きた。ロシア大統領府(クレムリン)はウクライナによる犯行だと非難している。
死亡したのはロシア軍参謀本部作戦総局のヤロスラフ・モスカリク副局長(59)。ウクライナを含むロシア軍の作戦計画策定において重要な役割を担っていた。著名軍事ブロガーによると、モスカリク氏は、ロシア軍の最高指揮統制機関である国家防衛管理センター長官への就任が検討されていた。ウクライナ紛争の解決に向け西側と会談したロシア代表団にも参加していた。
当局の声明は「入手可能なデータによると、爆発は手製の爆弾によって発生した」としている。
クレムリンのペスコフ報道官は「ウクライナ政府が再びその本性を露呈した。ウクライナはロシア領土内でテロ活動に関与し続けている」と非難した。
ウクライナ戦争が勃発して以来、複数のロシア軍高官が暗殺されている。
ロシアの治安当局に近い国内メディア「バザ」によると、近くに住むモスカリク氏が現場を通りかかった際に、駐車中の自動車に仕掛けられていた爆弾が遠隔操作で爆発した。コメルサント紙は死者2人と報じた。
ウクライナ情報機関のコメントは得られていない。
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