今週のマーケット:日経平均史上初の6万円乗せどうなる? 22日の停戦期限までは神経質な展開か
・日本時間22日(水)に迫った停戦期限の延長に向けて米国・イランの交渉が続いている模様。イランによるタンカー銃撃など緊張が続くものの、戦争が戦闘から交渉フェーズに移行したことで株高続く?
・停戦に対する期待感だけで上昇し過ぎた面もあるため、人工知能(AI)関連株には利益確定売りも? リバウンド上昇が続くソフトウエア株は日本時間23日(木)早朝の米国IBM(IBM)やサービスナウ(NOW)の決算発表に注目!
・日本でも半導体切断装置のディスコ(6146)やフィジカルAIの主力株・ファナック(6954)などが決算発表。AI株一極集中相場から物色のすそ野が広がる!?
4月20日(月)の日経平均
前営業日比345円高の5万8,821円の反発スタート。停戦協議への進展期待からか、前場では5万9,000円台を超えました。後場になり5万9,169円まで上昇したものの縮小、5万8,900円台で推移しています。(4月20日14時半現在)
先週(4月13~17日)の主要株価指数
終値 前週末比 前週末比率 日経平均株価 5万8,475円 +1,551円 +2.73% TOPIX 3,760.8pt +20.9pt +0.56% ダウ 4万9,447ドル +1,530ドル +3.19% S&P500 7,126pt +309pt +4.54% ナスダック 2万4,468pt +1,565pt +6.84%今週のマーケット:ディスコ、IBMの決算発表で半導体、ソフトウエア株が最高値相場をけん引!?
今週の株式市場は日本時間の22日(水)に期限を迎える米国とイランの停戦期間の延長に向けて一喜一憂する展開が続きそうです。
日経平均株価(225種)は先週16日(木)に5万9,518円(終値)で、史上最高値を更新。
11日(金)は利益確定売りで反落したものの、米国ではS&P500種指数が前週末比4.54%高、ハイテク株が集まるナスダック総合指数は16年9カ月ぶりの12営業日連続上昇で6.84%高。ともに最高値を更新しました。
日経平均が今週、史上初めて6万円台の大台乗せに成功する可能性もあります。
週末にはイランがいったん開放したホルムズ海峡を再封鎖し、通過したタンカーに銃撃。
17日(金)に10日間の停戦で合意したイスラエルとレバノンの間でも18日(土)、親イラン武装組織ヒズボラの攻撃で国連平和維持軍のフランス兵1名が死亡するなど、緊張状態が続いています。
しかし、これらの動きは停戦交渉を有利に進めるための駆け引きの面もあり、今週も戦闘が再開するかに注目が集まります。
先週、米国の原油先物価格が前週末比11.5%安の1バレル83ドル台まで急落したことは追い風です。
今週は急騰するAI・半導体株の物色の流れがソフトウエア株、フィジカルAI株など周辺銘柄に波及するかどうかが鍵になりそうです。
先週16日(木)には、世界最大の半導体受託製造企業・台湾積体電路製造(TSMC:TSM)がイラン戦争でも落ち込まないAI需要で2026年の売上高の伸びが30%超になる強気見通しを発表。
今週22日(水)には先週9.0%高して日経平均の上昇にも貢献した半導体切断装置のディスコが決算発表を行うため、同社が上昇相場のけん引役になるかもしれません。
AI脅威論による「ソフトウエアの死」懸念で売られてきたソフトウエア関連株に見直し買いが入っているのも朗報です。
ソフトウエア主力株のNEC(日本電気:6701)は4月に入って前月末比12.5%高、富士通(6702)は18.1%高と反転上昇。
今週は日本時間23日(木)早朝に米国のIBM(IBM)やサービスナウ(NOW)といったソフトウェア企業が決算発表を予定しており、日米ソフトウェア株のリバウンド上昇が続くかどうかは、決算結果次第になりそうです。
23日(木)決算発表で半導体露光装置の製造を手掛けるキヤノン(7751)、24日(金)決算発表でフィジカルAIの主力株と期待される産業用ロボットのファナック(6954)など「AI周辺株」的な銘柄にも買いが入るかどうかも注目ポイントでしょう。
ただ、AI半導体株の急騰は、戦争や原油高の影響を比較的受けにくいという期待感や、戦争開始直後にAI株をカラ売りした投資家の買い戻しによる面も大きく、さすがに上がり過ぎのため、今週は上昇の勢いが鈍る可能性もあります。
AI株一極集中相場の主役だった半導体メモリのキオクシアホールディングス(285A)は前週末比1.3%高したものの17日(金)は前日比10%近く下落。
同じくAIデータセンター向け光ファイバー株の古河電気工業(5801)も前週末比1.8%安と下落しているだけに、こうしたAI花形株の動向には注意が必要になりそうです。
一方、ホルムズ海峡封鎖で、原油由来のナフサを使うプラスチック製品やユニットバスなどの住宅設備は生産が停滞しています。
先週もトイレ・浴室メーカーのTOTO(5332)が3.7%安、住宅メーカー大手の積水ハウス(1928)が4.6%安となるなど関連企業の株価は下落。
原油高、ナフサ不足など資材高が業績に悪影響を与えそうな化学、住宅設備、建設、不動産、空運、陸運株は来週から本格化する今期2027年3月期の業績見通しに対する警戒感で株価が停滞する可能性が高いでしょう。
注目イベント サービスナウなど米国のソフトウエア企業、インテルなど半導体企業の決算発表
今週は米国企業の2026年1-3月期の決算発表が相場のけん引役になりそうです。
日本時間23日(木)朝にはIBM、サービスナウといったソフトウエア関連株の他に、半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツ(TXN)、24日(金)朝にはインテル(INTC)が決算発表。
中でもAIブームに乗り遅れて株価低迷が続いていたインテルは米国実業家イーロン・マスク氏が提唱した大規模なAI半導体製造構想「テラファブ」への参画を表明し、4月に入って前月末比55.2%も急騰しているだけに注目です。
23日(木)には、投資会社が銀行を経由せず企業に融資する自社のプライベートクレジット・ファンドに解約が殺到している資産運用会社ブラックストーン(BX)も決算発表。
米国の銀行株はイラン戦争の株価乱高下による株式トレーディング益で2026年1-3月期決算が好調に推移。
同社の株も先週は12.4%高と反転上昇が続いているものの、決算内容次第では、プライベートクレジット市場の信用不安が再燃する可能性もありそうです。
市場別マーケット動向
日本市場
4月第2週(4月6~10日)、外国人投資家は日本の現物株を1.6兆円も買い越し。
さすがにこれほど大規模な買いが今週も続くかどうかは疑問のため、戦争や原油高による企業収益の悪化懸念で株価の上昇が停滞するかもしれません。
実際、AI株の影響力が強い日経平均は先週、2.73%高で史上最高値を一時更新しましたが、トヨタ自動車(7203)など重厚長大な大型株中心の東証株価指数(TOPIX)は0.56%高とほぼ横ばい。
2月末の最高値更新まで、まだ150ポイント以上あります。
ただ、為替レートが1ドル=158円60銭台と安定した円安が続いていることは追い風です。
米国市場
3月の相場乱高下でトレーディング収入が伸び、2026年1-3月の総収入が10年ぶりの高水準に達したシティグループ(C)が前週末比6.3%高となるなど、米国企業の決算発表は銀行株を中心に今のところ順調です。
今週は21日(火)のノースロップ・グラマン(NOC)、RTXコーポレーション(RTX)、22日(水)のボーイング(BA)など、中東で消費されたミサイル、戦闘機を製造する軍事関連企業の決算発表にも注目が集まりそうです。
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