マスク氏、米政府支出1兆ドル削減に自信 5月末までに大半終了へ
3月27日、米政府のコスト削減を進める実業家イーロン・マスク氏は、連邦政府の歳出を1兆ドル削減する目標について、サービスに影響を与えずに達成できるとの見方を示した。ホワイトハウスで24日撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)
[27日 ロイター] - 米政府のコスト削減を進める実業家イーロン・マスク氏は27日、連邦政府の歳出を1兆ドル削減する目標について、早ければ64日後に終了する自身の任期内に達成に向けた作業の大半を終えるとの見方を示した。
FOXニュースのインタビューで、自身が率いる「政府効率化省(DOGE)」が1兆ドルの節減を実現し、連邦政府の歳出を現在の約7兆ドルから6兆ドルに削減できると自信を示した。
マスク氏は任期130日以内の「特別政府職員」に指定されており、DOGEを率いる期間は早ければ5月末に終了する可能性がある。
マスク氏は「その期間内に1兆ドルの赤字削減に必要な作業の大半を達成できると思う」と語った。
「政府は効率的ではなく、多くの無駄や不正がある」とし、「重要な政府サービスに影響を与えることなく、15%の削減が可能だと確信している」と語った。
DOGEは職員削減や資産売却、契約解除などを通じ、今月24日時点で1150億ドルを節減したと試算している。
ただ、この数字は検証不可能で、財政専門家は社会保障などの給付金制度に手を付けずにマスク氏が目標を達成することはできないと指摘する。トランプ大統領は給付金制度を削減しないと表明している。
今回のインタビューは、マスク氏とDOGEの幹部がメディアに同省の仕事を説明する初めての機会となった。
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